PICで、IR Towerを作ることができる。まあ、それは分かっていました。でも、純正品があるのにわざわざ作るきっかけが得られず、競技用のハイパワー用を作るときにでもやろうかと思うぐらいでした。
でも、とんでもない事態になったのです。jellyfishさんが、IR Towerを改造し、RTSに対するCTS信号の応答を工夫し、今まで幾度ともなく失敗に終わっているPC-9800/PC-9821シリーズでのRIS純正開発環境を走らせることに成功しました。
純正品を改造するより、新たに作ってしまったほうが、万一失敗したときにリスクもなく、キットを使用すればむしろ簡単に作ることができます。IR Towerを自作する十分過ぎる動機になりました。
実は私は、PC-98持ってないんです(^^;
どなたか試していただけないか、暫定版を公開してお待ちしてましたら、kentaさんが試験台になってくれました。もう大丈夫ですv(^^) また、この際暫定版の回路を作ってくださったので、再現性も同時に確認していただけました。ありがとうます。白状しますと、うまく動きませんでした (^^; 暫定版の回路では、パスコンC1を落としていたからです。
jellyfishさんの研究成果に基づきRTSが変化しなくなってから、約80ms後にCTSが強制的にONになるようにしてあります。
PC-9800/PC-9821およびDOS/V問わず、RIS/NQC/Robolabが使えます。ただし、nqcのfastfirm, RcxSDK2.0βはうまく動作しませんでした。今後これらも共用になるようPIC Programを改良できたらと思います。
20秒後にSleepする様にしましたが、ADM232とレギュレーターの自己消費分で4.6mAあまり流れるため、電源スイッチをつけ手動で切る必要があります。
部品表(すべて各1個)
PIC16F84マイコンモジュールキット | 1500円 |
CRVP1738赤外線受信モジュール | 200円 |
AN304赤外線LED | |
9 PIN オス D SUBコネクタ | |
電池ホルダーまたはスナップ | |
可視光LED(光れば何でも) | |
1/4W 330Ω | |
1/4W 100Ω | |
18 PIN ICソケット | |
0.1uF 積層セラコン |
PIC16F84マイコンモジュールキットは、取り説通り組み立てます。ただし、内部で配線してしまうので連結ソケットはつけません。代わりにPICはICソケットをつけ実装します。PIC16F84A-20/P CPUボードキットもプログラムのclockの値を書き換えるだけで多分使えますが、試していません。
LEDと抵抗をつなぐところは空中配線しています。回路図はここに置きます。
プログラムはここに置きます。MP LABでアセンブルしてください。