私は2005年4月4日、うつ病治療のためにTMSを実施していただきたく貴院を受診しました。
私には大変長く感じられた15日後の4月19日、ようやく病床が空き、入院いたしました。ところがTMSを実施していただけるのは、5月7日からであることを主治医より伺いました。入院前の説明では、1週間検査をし、その後TMSを行い、さらにその後1週間の検査があると聞いていました。4月19日の入院ならば、4月26日には、TMSがはじまると期待していたので、予定よりの11日も遅れることに失望しましたが、主治医の先生は、こうなってしまった事情を親身に説明してくださいました。入退院の管理と、医局、臨床検査を統括的に管理するシステムがない事に問題があると私はお話を聞いて思いました。
入退院管理は、治療内容に関係なく、空床が出れば、待ち行列順に入院させる。入院して治療が確定してから、臨床検査の予約待ちになる。そこに連休がなさなったのが、遅れの原因になっていたからです。一応は納得し、精確真意にご説明くださった先生を尊敬しましたが、一方、このシステムには明らかに不備があります。さらに、そのシステムを改善するシステムがないように思います。原因は、入退院、医局、検査を統括するシステムがない事であり、根本的には、そのシステムを構築しなければならず、その主体自体が不在だからです。これが外科だったらどうでしょう。進行性のガンが発見されても、入院待ち行列に並び、ようやく入院できても、手術室の待ち行列に並ぶシステムが実用になるでしょうか。
確かに進行性のガンとうつ病は異なり、治療が遅れても、生命にかかわる危険は少ないでしょう。しかしシステム的には同じことだと思います。外科でできるシステムは、精神科でもできるはずです。TMSと前後の検査ができる日程を確保した上で入院日を決めるシステムは作れるはずです。
革新的な再来受付システム、会計システムを取り入れ、日本ではまだ少ないTMSを実施している貴院を高く評価しています。
ぜひ、精神科においても、治療内容に即した入退院システムを確立されることを期待いたします。
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