WinVLLを使う時、RIS2.0付属のUSB LEGOタワーを使えば簡単ですが、RIS2.0を持っていない時は、サウンドカードに簡単な電子工作で作れるVLL Probeを繋ぐと、同様にWinVLLを使う事ができます。
すでに、VLL Probe v1/v2の作り方は、「VLLで遊ぼう」のページで紹介しましたが、簡単なものでも、はじめて電子工作に挑戦するのは、色々分からない事も多いと思います。
最も簡単に作れる方法を鈍兵衛さんのページで見せていただいたので、これを参考に、丁寧に作り方を説明したいと思います。
まず、部品や材料を手に入れます。
赤色のものならなんでも使えるのですが、2個使いその両方の光が、均等にMicroSCOUTの受光部に当たるようにしないと行けないので、このような直方体のものが使いやすいです。私はスタンレーのBR5351を使いました。
10Ωの固定抵抗です。手持ちの関係で金属皮膜抵抗の写真になっていますが、安い炭素皮膜で十分です。
特殊な部品は使ってないし、そのものずばりが手に入らなくても、代替可能な部品があるので、ちょっとでも経験がある方なら、必要な部品をすぐに集められると思います。
しかし、この手の工作がはじめてだったり、秋葉原などの電気街にアクセスできない場合、ちょっと悩みますね。
そんな折、DigiKeyが日本語のサービスをはじめたので、このサービスを使うことを前提に使えそうな部材を拾ってみました。
LED 、抵抗、3.5mmスレテオプラグです。ただ、今のところ実際に試していません。十中八九、うまくいくと自信ははありますが、どなたか、試されたら、ぜひご連絡ください。
LEDはダイオードの一種なので極性があります。ところがサウンドカードは交流しか出せません。ブリッジダイオードなどで整流する方法もありますが、サウンドカードの出力電圧はかなり小さく、ブリッジダイオードで整流すると点灯しないほどの順方向電圧降下が出てしまいます。
そこで2個のLEDを逆極性に並列にして、交互に点灯して光学的に直流化する事にしました。LEDは足の長さで極性を表示しているので、長いものと短いものを半田で繋ぎ合わせます。
LED同士も瞬間接着剤で張り合わせてしまうと作業が楽です。
片方の足を切り詰め10Ωの抵抗を半田でつけます。
裸のままでも使えますが、やはりケースがほしいところです。
今回は使えなくなったボールペンの軸を使いました。
うまく収まるように切って使い、ケーブルはあらかじめ通してから、配線します。
このケーブルは2芯シールド線なので、まず外のシースを剥いてシールドを出します。
今回はシールドは不要ですのできれいに切り取ります。
ここまで来れば後は、先に作ったLEDアッセンブリーに半田付けします。
先に切り取ったシースを絶縁用のチューブとして使っています。
チューブを被せケースとして加工したボールペンの軸に挿しこみ接着剤で留めます。配線に自信がない場合一気に接着剤で留めずこの状態で先に動作試験をして下さい。
WinVLLをSoundVLLモードにして、PCのオーデオカードのスピーカー端子に、できあがったVLL Probeのプラグを挿し、MicroSCOUTをP-modeにしてから、はじめは音量を小さく調整し、「おと」の「いますぐ」などを押します。
徐々に音量を上げていくとLEDが点滅をし、MicroSCOUTが応答するはずです。
このページの英語版を見た、イタリアのFabio Sardoneさんは、もっと簡単のプローブを作る方法を教えてくださいました。3φの2色LEDを赤と緑が逆極性になるよう並列に接続してあるものを、そのまま上記のケーブルに接続してしまうものです。SONY VAIOでは抵抗は必要なかったそうです。
私はそんなことをしたら、分光特性の影響でちらついて見えるため、うまくいかないのではと、実験しないで、思っていたのですが、案ずるより産むがやすしですね。一本取られてしまいました(^^;
ただ、残念なことに2色LEDは上記のように、並列に接続してある物以外使えません。これは、2本リードです。以前は、Stanleyに、このタイプのLEDがあったのですが、現在ではなくなったようです。
入手できる2色LEDの大部分は、アノードを共通にして、赤、緑それぞれのカソードを出した2色LEDでこれは3本リードが出ています。
検索したら、Radio Shackに5φのものがあるようですが、ちょっと手に入れ難いですね。
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