LcdTTMakerは、5x7dotの液晶表示ユニット (Charcter Type LCD Module) に表示される文字をWindowsなどで使用可能な、TrueType Fontとして、生成するシステムです。
このシステムを使えば、下記のようなことが出来ます。
この全機能を使うには、TTEditが必要ですが、サンプルとして、製作したLcdTT.ttfを含んでいますので、フォントを制作せず、サンプルフォントを使うだけでも、上記2, 3 を実現できます。
このシステムの使用に当たっては、下記の各事柄についてご承諾ください。
このシステムが、作成されたのは、H8 Maiing listにおいて、牧野が
Date: Sat, 21 Jun 2003 10:32:04 JST
From: Shigeru Makino <>
Subject: [H8-ML(3418)] LCD TTF Fornt
「5x7dot LCDの表示イメージを表現するTrueType Font」はないかと、質問を投稿したことに始まります。
「なければ、作るつもりがある」と、口を滑らせたため、本当に作る羽目になってしまいました。
はじめは、実在のLCD Moduleに基づいて、TTEditを使いLcdTT.ttfを作る予定でしたが、西本氏が、プロジェクトに参加する申し出をし、牧野がぐずぐず構想を練っている間に、「見本」を作成して、送りつけたため、一気に盛り上がってしまい、任意のLCD TrueType Fontを、自動生成できるシステム作りに延焼してしまいました。
なお、ここで紹介する方法は、なるべく手間をかけずLCD fontを作ることを目指しており、カスティマイズできる範囲を限定しています。
TTEditには、VC++, VBからオートメーションで操作する機能のほか、マクロを使った自動化機能があり、これについては、本プロジェクトの共同開発者の西本氏が、プロジェクト開発途上で制作したプログラムとマクロを使った別法を公開しています。
このページをあわせて、ご覧いただき、目的に応じて使い分けてください。
LCD Fontが使えれば、多少実機とイメージが異なろうと、ぜんぜん構わない。
ともかく、早く使いたいという方は、パッケージを解凍した中の、installフォルダーを開き、install.exeをダブルクリックしてください。
この、Installerは、武蔵オンラインソフト 殿のフォントインストーラを使用しています。
見本として作成した、LcdTT.ttfがWindowsに登録されるので、ワープロなどで、LcdTTをfontに指定すればそのまま使えます。
ちなみに、「コンピュータ」の「ピ」が、表示されないのは、LCD Fontに、濁点、半濁点を含む、仮名がないからです。「ヒ」「゛」と書けば、ちゃんと表示されます。この問題は、「半角かな」で、元の文章を書けば、問題ありません。
LCDのFontが、本物そっくりでないと気に入らないと言う方は、パッケージを解凍したsampleフォルダーに、サンプルがありますので、その中に、希望するメーカー、機種の物がないか探してみてください。
もし見つかれば、ラッキーです。下記の操作でフォントを作成します。
現在下記の製品のTemplateが、含まれています。
Sunlike Display Tech. Corp. | セイコーインスツルメンツ株式会社 | 日本板硝子株式会社 |
SC0802A SC0802D SC0802E SC1001A SC1004A SC1601A SC1601B SC1601D SC1601G SC1602A SC1602B SC1602C SC1602D SC1602E SC2002A SC2002C SC2002D SC2002F SC2004A SC2004C SC2004G SC2402A SC4002A SC4004A SC4004B SC4004C |
L1634 L1671 L1672 L1682 L1692 L2032 L2034 L2462 L4044 L4052 |
NSOG233 |
不幸にして、希望するテンプレートファイルがなかった場合は、テンプレートファイルを作成します。
ドロー系のソフトでも、ペイント系のソフトでも、CADでも構いませんから、下図のような、黒い四角形が8行x5列並んだ、図を書き、2色の*.bmpファイルを作ります。
高さは、1024 pixel、横幅は、制作するLCDの横幅に、キャラクターの文字間隔を含めて中心に3列目のdot列が来るように描いてください。
基本的に、このシステムは、プロポーショナルフォントを作成するため、高さが1024 pixelなら、半角は、512 pixel、全角は1024 pixelなどという制限は、無視して大丈夫です。実際に作成するLCDのアスペクト比にあわせて描いてください。
その後の操作は、テンプレートに、今作成したファイルを指定するだけで、初級編と変わりがありません。
テンプレートの問題は解決しても、基本文字セットにフォントがない、あるいは、CG RAMに、自作のパターンを書き込み使用しているので、特殊な文字が必要だといった場合、自分でビットパターンを加える、あるいは書き換えた上、適当なコードに、必要な文字を割り当てる必要がでてきます。
本システムは、
を独立分離し、抽象化して扱っているため、この要求に対応することができます。
font5x7は、ビットパターンエディタです。
新規にビットパターンを作成したり、既にあるビットパターを修正することができます。
新規に作成する場合は、起動後そのままコードとそれに対応するビットパターンを入力し、Save&Exitを押すと、ファイルを格納する場所を聞いてくるので、入力してください。
既存ファイルを修正する場合、起動後そのファイルをfont5x7のウインドウ上に、ドラッグ&ドロップしてください。
そして、実コードと、ビットパターンの割り当てには、default.csvのように、文字とそれに対応させる、font5x7でビットマップを制作したときのコードを16進数で書き並べます。
一般のエディターでこれを作ることも可能ですが、Excelで表を作り、*.csvで保存すると、容易に作れます。
詳細は、default.csvを参照してください。
以上の準備が整えば、LcdTTMakerを起動し、
Template | 中級編で作った *.bmp file |
Mapping | 上級編で作った *.csv file |
BitMap | font5x7で作った *.ftb file |
を入力し作成ボタンを押してください。
つまりこのシステムは、「初心者編」を除き、次の手順で、Lcd TrueType Fontを作成します。
操作
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使用するプログラムとその詳細
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この操作が必要な場合
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1. | BitMapを作る |
標準で、用意されていない、ドットパターンを作る。
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2. | Templateを作る | ドットや、1文字のアスペクトなどが、サンプルにない。 | |
3. | Mappingする | 文字コードと作成したfontの対応を定める。 | |
4. | font を制作する | 上記のデーターを使いTTFを生成する |
LcdTTMakerは、ソースコードつきで配布されます。
ここから、DownLoadしてください。まだ、サポートしているLCDユニットが少ないので、後から追加したいと思います。
GPL2が、ライセンス条件です。自由に、複製、再配布、解析、改造できますが、このソフトの二次著作権に該当する物は、やはりGPL2に従い、無料で自由に、複製、再配布、解析、改造でき、ソースコードを入手できなければいけません。
Installerは、ありません。DownLoadした、アーカイブを解凍し、適当な場所においてお使いください。
レジストリー操作はしていないので、UnInstallする場合は、そのフォルダーをけすだけです。
本ソフトについて、サポートの予定はありません。
バグ等を見つけた方は、">牧野に、ご連絡ください。使い方が解らない、自分の使う予定のLCDに、対応してほしいなどの、「宿題メール」は、そのままゴミ箱へ直行しますので、悪しからずご了承願います。
超人的な速さのデーター入力、さまざまなアドバイスをもらった、共同制作者の西本氏をはじめ、情報を提供していただいた、H8-MLの皆さんにお礼申し上げます。
また、良質のTrueType Font maker TTEditをリーズナブルの価格で、提供している、武蔵オンラインソフト殿に、お礼いたします。このソフトがなければ、このシステムは多分、作ろうという気にもならなかったでしょう。(牧野)
Copyright 2003 H. Nishimoto, S. Makino