続・鬱な日々7月


「鬱な日々」入り口

mac's Junction


7/1他科受診

昨夜の睡眠薬計画は、昨日と同じものだったが、結果としての睡眠もほぼ同様だった。

21:00 就寝
22:00〜23:10 眠れず
23:10 ベゲタミンB 1錠を服用
1:20〜2:00 眠れず
2:00 コントミン50mg服用
5:30 起床

また作戦を再考せねばなるまい。

今日は眼科を受診する。主に左眼が2重に見えるようになったためだ。上下に少し画像をずらし、上側を薄くしたように見える。

入院中の他科受診は、一般外来とは手続きが異なる。入院の原因になっている受診科の主治医が、別に受診することになった受診科宛てに紹介状を作成し、一般外来が終わるころの時刻に係の人が病棟まで迎えに来てくれる。

病気になって入院した上、さらに別の病気になるのは、「泣きっ面に蜂」ではあるけど、こういった一種の「VIP」待遇がある訳だ(^^;

とは言うものの、「通う手間」が大幅に削減されるだけで、その後の待ち時間とか、診療そのものに差がある訳ではない。15:00に出掛けて、戻れたのは18:15冷えた夕食を食べた。


7/2 続々睡眠薬作戦

6/30、7/1夜、レボトミンを中心とした、睡眠薬で余り良く眠れず、結局、用意していた睡眠薬2種類を全部使ってようやく睡眠を確保した。

そんなわけで今夜は別の処方になると思っていたが、主治医はこのまま2〜3日様子を見ると言う。肝臓障害の危惧により、ベゲタミン、コントミンからの脱出が主目的で、レボトミンを主剤にするというのが6/28の説明なのでベゲタミン、コントミンを結果的に使ってしまっている現状の処方を継続するというのは、私には疑問に思えたが、睡眠は一応確保されいるので、この処方に同意することにした。しかし、肝臓のことは、「私の肝臓」であり大いに気になるので、極力追加の睡眠薬を飲まないようにした。

23:50、1;50、5:45に中途覚醒したが、6:05まで、追加睡眠薬なしに睡眠できた。

実は昨晩、睡眠障害に悩む私に、同室の方二人が、不眠に効く「足の裏のつぼ」を教えてくれた。内l人は、あんま針灸師を目指し専門学校に通学中のプロの卵だ。

中途覚醒するたび、にわか仕込みのつぼを押したら、薬なしに寝ることができた。

とても感謝している。


7/3 睡眠の改善

一昨日の足の裏のつぼ作戦に自信を得て、昨晩も、中途覚醒する毎に、つぼ押しをした。21:00に就寝後、23:24, 2:02, 2:28, 4:22に中途覚醒したが、いずれもすぐ再入眠でき、 5:33起床した。「足つぼ」作戦は、一夜限りの偶然ではないようだ。

今日は眼科の2度目の診療を受けた。ともかく時間がかかる。11:30〜12:15と、昼食と入浴を挟んで15:00〜16:30。7/Iの15:00〜18:15を合わせると、実に5時間30分を費やして解ったことは、「特別の病変はない。必要があれば、遠方用の乱視矯正眼鏡を作るように。」だった。

病棟に戻るとみんなで、七夕の飾り付けをしていた。「早く退院出来ますように」、「〇〇病が良くなりますように」。たくさんの短冊がつけられた。

「あなたも1枚書きませんか?」看護婦さんが白紙の短冊とぺンを貸してくれた。

「鬱病が治って退院出来ますよう」そう書こうとも思ったが、あまりに似てにる短冊だらけなので、別のことは書けないかと思いながら「鬱病になって精神病への偏見がなくなりました。ありがとう」


7/4

睡眠は確実に安定して来た。21:00 消灯後、21:50, 0:05, 2:10 と3回覚醒したが、いずれもすぐ再入眠し4:50に起床した。


7/5

昨夜は、消灯時刻を待つ間にうたた寝してしまい。逆に服薬してから入眠に1時問ほど手間取ったが、それ以降は、23:25, 0:52, 1:45と中途覚醒したものの、すぐ再入眠でき5:07に起床した。

睡眠の具合は随分安定して来たし、気分的にも落ち着いている。

トリプタノールを6/29に導入してから、一週間が過ぎようとしており、タイミング的には、薬剤を再考する時期に来ている。

やるとすれば、テトラミドを減らしトリプタノールを増量するのが選択肢となる。以前に比較して、睡眠は改善しているが、3〜4回の中途覚醒があるので、試みにテトラミドは手を加えず、トリプタノールを1錠増量して50mgとし、数日様子を見ることになった。


7/6 トリプタノールの増量

昨夜から処方が変わり、抗鬱剤のトリプタノールが50mg(25mg錠x2)となった。21:00 消灯ですぐ寝付け、その後22:50, 23:18, 3:16に中途覚醒したものの、すぐ再入眠できた。強いて違いを挙げるとすれば、5:00 起床後も少々眠気が残ったことだろう。


7/7

昨夜は21:00 消灯とほぼ同時に寝付け、23:09. 3:11に中途覚醒したが、いずれもすぐ再入眠でき、4:57に起床した。

中途覚醒2回は、最近では、珍しく少ない回数である。昨日も書いたが、前の処方に比べ起床後にやはり多少眠気が残る気がする。

午後、子供と妻が面会に来た。父母と妻は既に来ていたが、子供は、入院後はじめてなので、精神病棟の雰囲気に違和感を感じるか、ちょっと不安だったが取り越し苦労だったようだ。

さて、話は変わるが、昨日のぺージ更新分を制作後、主治医と面談した折り「6/27 回数」について、コメントを頂いた。この日誌のURLは、お知らせしてあったが、ご多忙中最近のページまで読んで頂いているとは、ちょっと意外で感謝感激している。

大小便の回数は、個人それぞれ1日周期で一定条件のカウントすれば、医学的に問題ないということだった。

確かに大小便の回数は、工業製品とは異なり測定方法に境界時刻まで定める必要がないのは、その通りかもしれない。

でもそれなら、「前日に尋ねた直後から当日尋ねた直前」を基準にしてしまえば、数え易いし混乱も生じない。それに、工学屋から見ると、びっくり仰天する測定は、他にもある。

例えば、血圧の測定である。

「仰向けに寝て右腕で測定する。」と強固に主張する看護士がいるかと思えば、「右手でも左手でも、どちらでも良い」という人もおり、さらに「寝るまでもなく、座った姿勢で腕を心臓と同じ高さにすれば良い」という人もいる。確かに同一方法で測っても血圧は結構バラツクようだ。

だからといって簡単に標準化出来ることをせず、よりバラツキを増やすことをやっているのは理解に苦しむ。

標準化しない方が良い理由が何かあるのだろうか?


7/8

21:00消灯後、1:03のみ中途覚醒し、4:40起床した。入院後初めての夜中1回中途覚醒だ。
トリプタノールは確実に効いているらしい。

だいぶ混乱して来たので、処方を表にまとめ直しておこう。

デパス錠1mg 1錠 鎮静剤 毎食後3回
テトラミド錠10mg 2錠 四環系抗鬱剤 就寝前
レボトミン15mg 精神安定剤 就寝前
ヒベルナ25mg 催眠鎮静剤 就寝前
プルゼニド錠12mg 便秘薬 就寝前
ガスター錠10mg 胃潰瘍薬 就寝前
イソミタール0.2g 催眠鎮静剤 就寝前
ブロバリン0.5g 催眠鎮静剤 就寝前
ベンザリン10mg 催眠鎮静剤 就寝前
トリプタノール25mg 2錠 三環系抗鬱剤 就寝前

 


7/9 γ-GTP

昨晩は、0:25, 3:53 と2回中途覚醒したが、すぐ再入眠して5:29 起床した。昨日ページ更新後、主治医との面談で、肝機能検査値の一つ、γ-GTPが上昇している旨の話があった。酒呑と縁の深い検査値だが、さすがに入院中は呑んでない。

日付 γ-GTP 尿酸値
6/12 117 8.0
6/29 159 7.5
7/08 224 7.9

なので、確かに赤丸急上昇中だ。服用している薬剤の内、原因として疑われ、しかも余り効果を発揮していないと思われるテトラミドを降板させ、毎食後、肝庇護剤としてウルソ 1/2錠を追加し様子を見ることになった。

また、尿酸値が入院初期から高レベルになっているため食餌制限が行われることになった。

デパス錠1mg 1錠 鎮静剤 毎食後3回
ウルソ 1/2錠 肝庇護剤 毎食後3回
レボトミン15mg 精神安定剤 就寝前
ヒベルナ25mg 催眠鎮静剤 就寝前
プルゼニド錠12mg 便秘薬 就寝前
ガスター錠10mg 胃潰瘍薬 就寝前
イソミタール0.2g 催眠鎮静剤 就寝前
ブロバリン0.5g 催眠鎮静剤 就寝前
ベンザリン10mg 催眠鎮静剤 就寝前
トリプタノール25mg 2錠 三環系抗鬱剤 就寝前

 


7/10 爆睡

昨晩は、21:00の消灯とほぼ同時に眠り、6:10まで1回も起きる事なく寝ることが出来た。正に爆睡である。

入院してからは、もちろん。自宅で療養していた頃を含め、1回も目覚めなかったことは、余りに稀で記憶にない。もしかすると、ここ1年、なかったような気がする。さらに10:30〜11:55不覚にも昼寝をしてしまった。

昼寝は、昼夜逆転を起こし夜の睡眠を妨げるので避けた方が良い。こんな単純なことだが、入院する前、寝られなかった翌朝の睡魔に負けて良く昼寝していた。たくさん読みあさった鬱病の本にも、そんな当たり前のことは書かれていなかった。

ところで、入院時に院内他科を受診する場合については、7/1に記した。逆にもともと他医院を受診していた者が、別の疾患で別の病院に入院する場合はどうなるだろう。

私は気管支喘息の持病があり、近所の開業医に数年通っているのでこの場合に当たる。
この場合の選択肢は、2つで

喘息は慢性疾患で処方もここしばらく変化がないので、私は後者をとることにした。このため、精神科で毎日運んでもらえる薬とは別に、喘息薬は、自己管理する必要がある。家にいたときも、ずっと飲んでいた薬なので、忘れたり、間違える心配はないが、少々手間がかかる。


7/11 台風一過

昨晩は、台風6号が関東地方を、直撃するという天気予報で、病院でも、開いているドアや窓はないかと、職員の皆さんは、非定常業務に忙しかったようだ。台風は、房総半島を通過し、病院付近には、被害はなかった。今朝は台風一過、ぬけるような青空になっている。

私は21:00消灯後、1:26に中途覚醒したものの、追加睡眠薬なしに、すぐに眠ることが出来4:57に起床した。

内服薬から、テトラミドが抜けて以来、異常に喉が渇くことがなくなった。私はもともとガムを噛むことが余りなく、噛んでいる人を見ても、行儀が悪い印象を持っていたが、この副作用の渇きは、飲み物を飲んでも収まるどころか余計に酷くなり、結果、しかたなくガムを噛んで凌いでいたが、これでガムを噛まなくてもすみそうだ。

8/6に病院で「盆踊り」をすることになり、出欠の希望を昨日とりに来た。

盆踊り自身に余り興味はないが、どのように運営するのかには充分興味があったので、参加することにした。


7/12

昨夜は、21:00消灯後、22:13, 23:34, 0:54, 2:13, 3:22と5回も、中途覚醒したが、追加睡眠薬を飲まず、すぐ再入眠でき、5:10起床してもそれほど眠くなく、深く眠れたようだ。

主治医によれば、通常7日間を1クールとして、私の場合、金曜日を基準に投薬プランを再考することにしているが、次週も今週と日じ処方を続ける予定になった。

昨夜中途覚醒が多かったのは、気温が高かったせいだろうか。夜間はエアコンをとめているが、昨日は日中うだるような暑さだったため、止める前に充分、部屋を冷やそうと、いつもは17:00〜19:00に停止しているものを、20:00頃までつけていた。

私のベッドは、8人部屋の中でも、最も良く冷える位置にあるため、サマーカーデガンを着て毛布を被っても寒くて仕方ない。

家人に次の面会には、冬用のウールのカーデガンを持参するよう依頼した。ここのところ日誌は、毎日書いているが、ノートPCを預かって頂いているハート工房が、臨時休業となると、ページを更新することが出来ず2〜3日まとめての更新となる。

病院内でノートPCを使えれば、何も問題ないのだが、それが出来ないのでハー卜工房のお世話になっているのだから仕方ない。

果たして、将来病室にネットワークが設置され、入院患者は、自由にアクセスできる日は来るのだろうか?

既に電話よりe-mailの方が重要なItemになっている人は確かにいて、私自身その1人だと思う。

病院内では、精密で重要な電子機器が設置されているので、誤動作を避けるために、携帯電話やPHSは、使用しないようにとの注意書きを見かけるが、あれはその程度の電波で誤動作する欠陥製品が横行しているのと、静粛にするべき場で声高に話し始めるマナーが欠如している一部の人がいるからで、ちゃんと設計、検査された機器は、携帯電話程度の電彼では、誤動作しないし、電話でなくメールやWEBなど音が出ない通信なら、周囲に迷惑をかけることはない。

将来的には、病院を含め、いたるところで無線ネットワークヘ接続出来るようになると思う。

本日は「全計」と言って、入院患者全員の体重、血圧、脈拍、体温を測定する日になった。
体重72.5kg。

入院時より約1ヶ月で1kg痩せた。


7/13

昨日は、夕から眠くなり、19:40に服薬して、2l:00の消灯をまたずに寝てしまった。23:50, 2:20と2回中途覚醒したが、いずれもすぐ再入眠して4:42に起床した。充分眠った感じがする。

PDA(Zaurus)のACアダプタが、故障してしまった。ケーブルが根元で半断線しているようだ。家にいればまず自分で修理を試みるが、ここでは、不可能だし、致命的なので家人に代品の購入を依頼する。

尿酸制限食になってから、蛋白質を含む食物が、一般食に比べて大分減っている。例えば、冷奴が普通食の半分になっている。

去年の病前61kgだった体重が去年6〜7月には、味を感じなくなり58kgまでー旦さがり、その後徐々に増えて先月の入院時には、73.5kgになったので、制限食で体重が減るのは、少々苦しいがありがたい。

10kg以上増えたのは、運動不足もあるが、服用していたドグマチールの影響もあったようだ。あの薬を飲むようになってから、ともかく腹が減って仕方なかった。2月〜6月の入院前まで、スポーツジムに通ったが、体重減に余り効果はなかった。

退院までに、元の61kg程度になると、着られなくなってしまった衣類が再び着られてありがたい。


7/14

昨夜は、21:00消灯と同時に眠り、途中23:11, 2:40に起きたものの、すぐ再入眠出来て、4:14に起床した。

大分、睡眠も心の状態も安定して来た様に思う。後は肝機能と尿酸値、それに入院後受けたその他各種検査の結果が気になる。

肝機能と尿酸値については、明日採血して再検査を受けることになっている。その他、感染症、胸部X線、心電図、脳波、頭部CT、SPECT、心理検査の方は、大体そろって来たようだが、まだ全部そろっていないので説明は受けていない。予定では先週中には、全部そろうと聞いていたが、特に心理検査は込み合っていて、随分時間がかかるようだ。

待っていては症状がさらに悪化したり、場合によっては、取り返しのつかないことになる医学分野では、当たり前のことなのだろう。

検査の結果を待たずに、修理(治療)をすることに、工学屋としては、違和感を感じるが、こっちの方は、前に書いた「測定の標準化問題」と違い同意することが出来る。

検査と言えば、物がニ重に見えるようになり7/1, 7/3に受診した眼科の件だが、遠方用眼鏡を作るまでもなく、治ってしまった。自然治癒したと考えるよりは、当時飲んでいたコントミンの副作用を疑うのが合理的だろう。

工学屋としては、もう一度コントミンを飲ませて、現象が可逆的に再現するか実験する局面だが、医療でそれをやられたら患者はたまらない。やはり、純粋科学的でなくってよいと思いなおす。


7/15

昨晩は、21:00の消灯ですぐ寝付きいた。1:13, 3:06に中途覚醒したものの再入眠して4:52起床する。

昨日の夕方、日誌を書き終えた後、希望者を募って屋上に出て草花に水をやりに行く行事に参加した。これもレクレーション活動の一部として、以前、希望者がプランターに種を蒔いたものとのこと。

朝顔や、釣り鐘草が植わっていた。

屋上は、この病棟の7階に当たるが、この病院全体は、急な山の坂を這い上る登るように各病棟が並んでいて、本館の1階は街から見ると、2階の高さ、神経精神病棟の1階は、街からは6階の高さに相当する。

だから、7階と言っても街を13階の高さから見おろす事になりかなり展望がきく。

入院から、早一ヶ月、今日見舞いに来てくれた妻と散歩した道が眼下に小さく見える。望郷の念に駆られた。


7/16 血液検査

昨夜は、21:00 消灯とほぼ同時に眠り、23:02, 1:50 に中途覚醒したものの、すぐ再入眠でき、5:25 起床した。

昨日の朝、採血した血液検査の結果が、昨日の夜になって出た。
7/8に比べγ-GTP 224->192。
尿酸値 7.9->7.3。
多少は改善したが、まだ正常値とは言えない。

さらに念のため検査した甲状腺ホルモンに、異状値が現れた。甲状腺ホルモンの異状でも、鬱病ににた症状が出るらしいが、前に受診していた医院でも測定し、その時には異状はなかった。

本日、内分泌内科を受診するとともに、今服用している肝庇護剤のウルソを毎食後1/2錠から、倍量の1錠とすることになった。

内分泌内科の受診は、7/1 「他科受診」で記したように、病室でon call待ちだが、内分泌内科の場合、対面して受診する事なく、カルテのみを渡し血液検査の結果だけで、診断が終了する場合も少なくないとのことだ。しかし私の場合は、13:30内分泌内科(この病院では第4内科と呼ばれている)から、呼び出しがあり、甲状腺の触診を受けた。

結果は異状なしで、検査値のFT4=0.89(正常値は1.0)、TSH=7.95(正常値は4)は、治療の必要なく、これによって何らかの症状が出るとは、考えにくいとのことだった。精神科の開業医と比べ、こうした内分泌専門医のオピニオンを直ちに得られるのは、総合病院ならではの利点だろう。


7/17

昨夜は、23:20, 1;40, 3:I8, 4:01と中途覚醒したが、すぐ再入眠し、5:22起床した。

昨夕より肝庇護剤ウルソが半錠から倍量の1錠に増量された。改めて現在飲んでいる精神科の薬剤を表に示す。

 

デパス錠1mg 1錠 鎮静剤 毎食後3回
ウルソ 1錠 肝庇護剤 毎食後3回
レボトミン15mg 精神安定剤 就寝前
ヒベルナ25mg 催眠鎮静剤 就寝前
プルゼニド錠12mg 便秘薬 就寝前
ガスター錠10mg 胃潰瘍薬 就寝前
イソミタール0.2g 催眠鎮静剤 就寝前
ブロバリン0.5g 催眠鎮静剤 就寝前
ベンザリン10mg 催眠鎮静剤 就寝前
トリプタノール25mg 2錠 三環系抗鬱剤 就寝前

 

先日から、「鬱な日々」全体の校正をしている。自宅から通院中は、PCのキーボード入カ、入院してからは主にZaurusで書いている。

読み返してみると前に書いたことを読み返さずに書いているが故の重複する記述や、PDA(Zaurus MI-E1)の「手書認識」特有の誤字、脱字が多いのに驚かされる。

「。」と「.」、「、」と「.」と「,」、「い」と「ぃ」、「さ」と「士」と「せ」、「て」と「こ」と「;」と「ニ」が、よくまちがって入力されてしまう。

「もし、あなたが...」も、入院についての記述を加筆した。

仕事ではIBM ViaVoiceもつかっているが、あれはあれで特有の、誤字、脱字がある。私の場合、紙に万年筆で書いて、別の人にキーボード入力してもらうのが、クオリティーも、時間も最良のようだ。


7/18

昨夜は、3:00に一度トイレに行った以外、中途覚醒することなく5:00に起床した。
心理テストの結果は今朝現在まだ、出てこない。鬱病自体は、順調に回復に、向かっているように思う。夜は十分寝られるようになったし、気分も、高揚することも、落ち込むことも、なくなってきた。
ただ、検査結果が出揃わないので、外出可能時間は相変わらず90分に限られ、外泊許可も取れない。元気なだけに、大分じれて来た。

冷房が効き過ぎることは、前にも書いたが、ウールのカーデガンでは足りず、冬に使っていたユニクロのエアーテックコートを持って来てもらい、夕方は着込んでいる。この病棟は、部屋毎のエアコンの調節が出来ず、フロア全部を入切するしかないため、私のいるところは、「シベリア」だが、暑いところもあるようだし、夜中は冷房を止めてしまうので、夕のうちに冷やしておかないと、今度は夜中に暑くなるようだ。結局衣類で各自調整を図るしかない。今時のエアコンと比べるとかなり旧型で使い勝手が悪く不便だ。。
今日は、私の父が荷物を持って面会に、来てくれる。

90分の外出時間のほとんどを、ハート工房での作業に使ってしまっているので、買い物をする時間が取れず、近所で入手可能なものも、自宅から運んでもらっている。手間をかけるし、それでもなおこれも不便だ。大分愚痴が増えて来たのも「回復」に向かっている証拠だろう。入院当初は、その元気すらなかった。


7/19

昨夜は、21:00の消灯から、30分余り寝付けず、どうしたことかと思ったが、恒例の「足のツボ押し」を忘れていた。

儀式のように、精神的効果に過ぎないと思いながら、続けていたが、案外そうでもなく本当に効いているようだ。
全くの素人だから、「ツボ」と言っても正確に1点を押している訳ではない。踵側から、拇指の付け根まで土踏まずを隈無く両手の親指押しているだけだ。足の裏に押してはいけない所はないから、大丈夫と聞いたのでなるべく広い範囲を押している。

「下手な鉄砲、数うちゃあたる」そのものだが、実際効くので、驚きだ。ただ、本当の「不眠症」のツボは、頭のてっぺんにあり、指圧ではなく、お灸を据えるらしい。でも私のは、不眠症というより「鬱病による不眠」だし、実効があるのだからそれで十分だ。0:05と4:20に中途覚醒したが、すぐ再入眠し、5:35に起床した。

今朝、病棟で断水があり、後に茶色の水が出てから復旧した。冷房装置だけでなく、給水設備も老朽化しているようだ。しかし、トイレには、シャワレットが設置されるなど、直せるところは、結構手を入れた跡はある。

また、お食事中の方には、済まない話題だが、ここのところ便の回数が増え過ぎている。鬱病自体便秘を伴うが、その治療に使う抗鬱剤の副作用にも便秘があり、そのため、便秘薬としてプルセニド2錠が就寝前に処方されているが、鬱が軽くなった分、便秘薬が過剰になつているのかも知れない。

主治医と相談した結果、プルセニドの量を自己管理にして、様子を見ることになった。


7/20

昨夜は、ほぼ21:00 消灯で寝付き、0:25, 1:40, 4:21に中途覚醒し、5:25に起床した。来週の7/23に、入院後初めて、家族を交え、主治医と面談することになった。

「心理テスト」の結果はいまだ出ておらず、7/23に間に合うかどうか不明との事だが、試験を受けたのは、6/25と7/2で、あの頃は、今飲んでいる処方と薬剤が異なり、まだ大分不安定な時期だった。あの頃の記録に、テスト中にあらぬ事を考えていたとあるし、もし結果が出ても余り参考になるとは、思えない。少なくとも、今もうー度やったら、多分違う結果になるだろう。検査結果が出るのに時間がかかり過ぎるのには、それなりの理由はあるのだろうが、検査の意味が薄れてしまうほどなのは、問題だと思う。

まあ、検査を受けたのは、それだけでなく、血液検査、頭部CT、胸部レントゲン、脳波、SPECTと多数あるし、何より入院以来の診察記録があるので、面談そのものに意味が薄れたとは、思えない。むしろ処方も、3週間同一となり、症状も安定した今の方が、適当とも思える。


7/21

昨夜は、消灯時刻の21:00まで、エアコンが稼働していて、「シベリア」を通り越して北極状態になり、看護婦さんが、窓を少しだけ開け(病棟の性格上、人が乗り出せる程は開らかないよう固定されている)外の熱気を入れて調節してくれた。

そこまでする位なら、単にエアコンを停止すればよいと思うのだが、フ口ア内にそんなに暑いところがあるのだろうか?少なくともトイレは、冷房してないが、耐え難く暑いということはない。エネルギーの無駄だと思う。21:00の消灯後には、止めたのだから、止め忘れではない。

消灯後すぐ寝付き、23:54, 3:11に中途覚醒したが、またすぐ寝付き、4:48に起床した。このところ、睡眠も安定しているし、日中の気分も、快調になった。呂律が回らない、物が2重に見える、歩くときふらつく、異常に喉が渇くなどの副作用もなくなった。

結局、この病気は、その人、その病状にあった抗鬱剤に、当たるかどうかが、勝負の分かれ目で、今まで、デュプロメール、ドグマチール、パキシル、トレドミン、テトラミド、アナフラニールと、ファールばかりで当たりが出なかったのに、トリプタノールでホームラン大逆転と言ったところだろうか?

後は、肝機能障害と尿酸値など、副作用との闘い、およびどの時点で、服薬を中止できるかに問題の焦点が移ったように思う。


7/22

昨日は、1時間ほど昼寝をしてしまったため、昨夜は、少々、寝付きが悪かった。それでも、22:30ぐらいには眠ってしまったらしく、記憶にない。

4:41に一度目覚めたが、すぐ再び眠り、5:28に起床した。どうも、睡眠薬も、過剰になって来たらしく、起床後も大分眠い。

レボトミン、ヒべルナ、イソミタール、ブロバリン、ベンザリンが現在、就寝前に飲んでいる催眠鎮静剤類だが、どれが、朝まで残るほど、長期間効くものだろう。また、肝機能、尿酸値に影響を与えると、予測されるのは、どの薬剤だろう。ことによると、これらではなく、毎食後飲んでいるデパスが眠気を、呼んでいるのかもしれない。主治医と相談して、試しに、これらのうちどれかを外してみようと思う。

尿酸値が下がれば、食事制限を解除できるし、γ-GTPが下がれば、肝庇護剤のウルソも減量もしくは、廃止することができる。

まあ、これらは、抗鬱剤のトリプタノールの副作用によるもので、睡眠鎮静剤を多少廃止しても、正常値に戻らないかもしれないが、余分になった薬剤を飲み続ける必要はないだろう。


7/23

昨日、ページ更新後主治医に朝に眠気が残る旨を報告したところ、やはり、睡眠薬が過剰になって来たのが原因で、べンザリンを外すことになった。

21:00消灯後、30分以内に寝付いたようで、正確な時刻は分からない。0:06, 2:33, 4:19と3回中と覚醒したものの、すぐ再入眠し、5:00眠気が残らない清々しい朝を迎えた。よく寝られ、よく起きられることの幸せを、あじわっている。

前に書いたが、今日は入院後、最初の家族を交えて、主治医と面談する予定だ。16:00からなので、結果は、明日の記載になるが、何か「通信簿」をもらう日の子供のころの気持ちを思い出す。


7/24

昨日書いた通り、7/23 16:00より、家族と一緒に主治医と面談した。

診断結果を聞いて、少々ショツクを受け23:00ごろまで寝付けなかったが、その後3:17に中途覚醒した時はすぐ再入眠し、6:00に起床した。

では、面談の概要を書こう。

脳のCTを読むと、年齢の割りに、前頭葉、側頭葉の萎縮が大きく、特に右側頭葉にその傾向が大きい。MRIの結果は、血管の異常、腫瘍、梗塞などはないが、やはり萎縮が確認され、SPECTの所見もその部分の血流が少なくなっていることが分かる。

これらは、原発性変性疾患(アルツハイマ病、ピック病、レビー小体病)の初期状態の兆候だが、このうち、ピック病は、反社会性が現れていないことから、可能性は低く、家族性アルツハイマー病は、血縁者にその病人がいないことから、否定される。

心理テストの結果もそれを裏付けるように、言葉と運動に有意差が見られ、計算カ低下があるが、抑鬱尺度は、それほど高くない。

脳の生検は、できないので確定診断はできないが、これらの結果を総合的に見ると、原発性変性疾患の初期症状から意欲低下、不眠を生じ鬱病様の症状を呈している。現時点でこれを完治する療法はなく、アリセプトが、その進行を遅らせる唯一の薬剤である。

誠におどろおどろしい、悲惨な結果で、このまま進行すると私は、若くして痴呆症となる訳だ。しかし、脳の萎縮なら、別に身に覚えがある。

20〜30代、宴会と言えば、一升を越えて飲み、時折ブラツクアウトする大酒飲みだったし、40代になっても、そこそこ飲んでいる。アルコール性の脳萎縮が考えられる。

心理テストを行なったころは、アナフラニールの影響が残り、一時的に躁転し大変そそっかしく、その上コントミンの影響でふらついたり、物が2重に見えたりした。それ以前の問題として6/25に書いた通り、「心理テストは何のためにこのような出題をするのか」に興味が移ってしまい、出された問題自体に集中していなかった。

そのことを質問すると、それらの可能性は、否定できないそうだ。抑鬱尺度が低いのは、既に1年以上抗鬱剤を飲んでいた成果だろう。私は楽観的に後者を信じることにしよう。

結論として、退院し通院しながら、現在の処方にアリセプトを加えて服用し、早いうちに脳の原発性変性疾患の専門家に診断してもらうことになった。

とは言うものの、現在服用している処方は、レボトミン、ヒベルナは7/13から実は停止し、ただの砂糖になっていたし、ブロバリンも、7/15から0.3gに減量したが、そのことを伝えると、気分的に眠りにくくなることを考慮し言わなかったそうである。味が変わったので、前者は、薄々気づいたが、後者は、分からなかった。

正しい現在の処方は、下表となる。

デパス錠0.5mg 1錠 鎮静剤 毎食後3回
ウルソ 1錠 肝庇護剤 毎食後3回
プルゼニド錠12mg 便秘薬 就寝前
ガスター錠10mg 胃潰瘍薬 就寝前
イソミタール0.2g 催眠鎮静剤 就寝前
ブロバリン0.3g 催眠鎮静剤 就寝前
ベンザリン10mg 催眠鎮静剤 就寝前
トリプタノール25mg 2錠 三環系抗鬱剤 就寝前
アリセプト 3mg アセチルコリンエステラーゼ阻害剤 朝食後


退院は、事務手続きや、検査の都合で、明日7/25午前中となる。


7/25

昨夜は、21:00の消灯後すぐ寝付き、3:18, 4:19に中途覚醒するが、すぐ再入眠し、5:25に起床した。

朝食後、ベッド、サイドテーブルの位置を入院時に戻し、帰り支度を整える。運動不足が続いたためか、久々の力仕事に、息が切れ少々気持ちが悪くなった。

γ-GTPは、7/24朝の測定で、165で、7/15の192から幾分下がったものの、まだ正常値より高いので、肝庇護剤グリチロン毎食後2錠が、退院処方として追加された。

10:00約束の時間に迎えにきた、父と妻とともに、主治医と、通院や退院後の注意などを聞き、昼前に帰宅した。6/14に入院して以来、40泊41日。伸ばしっ放しにしていた髭を剃ってみると、長いものは、23mm位になっていた。安全かみそりは、書類では持ち込み禁止物になっていたが、看護婦さんに預けて、日中使う時だけ、渡してもらえば使えることを、途中で聞いたが、その時にはもう既に、だいぶ伸びていたし、毎日風呂が使えるわけではないので、蒸しタオルを巻いたり、また預けにいったりと面倒なので、そのままにしていた。73.5kgあった体重は、67kgになった。

退院を祝って、ビールでも飲みたいところだが、尿酸値も7.1とまだ高いし、服薬中でもある。それに、晴れての退院というわけではなく、原発性変性疾患の疑いがある曇り空の退院だ。アルコール性の脳萎縮であれば、自業自得だが、もし、進行性のもので、しかも、アリセプトが効果をあらわさない場合を考えると、心は晴れない。

進行性でないにしても、萎縮してしまっているのは曲げようのない事実だし、その原因を現時点で確定できないのもまた事実だ。時が経てばそれは、症状として現れてくるかこないか、まさに神のみぞ知ることである。「酒をやめろ」というご神託と聞いておくことにしよう。

これで、「続・鬱な日々」は、幕を閉じることになる。これまで読み続けてくれた方々に、心からお礼申し上げ、その後の通院での出来事は、「続々・鬱な日々」として不定期に、書き続けることにしようと思う。

続く⇒


続・鬱な日々 完


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