まだまだ・鬱な日々 2009年8月〜


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JA共済

加入しているJA共済の約款では、入院保障特約約款第5条第11項というものがあり、つぎのように規定されている。

次の各号に該当する疾病入院については、主契約の共済期間を通じてこれらの入院について共済金が支払われることとなる入院日数を合計し、700日を限度として共済金を支払います。

改めて確認してみると今まで6回の入院は入院保障特約約款第5条第11項の適用を受け入院日数が累積されている。

しかし、詳しく言うと私はそううつ病ではなく、うつ病である。第5条第11項の適用を受けるかいなかで、共済金の支払いが700日を限度とするか、どうかかわってくる。私のように反復性のうつ病では、この違いは大きい。

JA共済に電話して、そううつ病ではなくうつ病である旨を抗議する。

返ってきた答えは次の通りである。

ご契約いただいておりますJA共済の約款において「そううつ病」として取扱う範囲としては、厚生省大臣官房統計情報部編「疾病、傷害および死因統計分類提要(昭和54年版)」の区分番号296(躁うつ病)、あるいは、同じく厚生省大臣官房統計情報部編「疾病、傷害および死因統計分類提要(ICD-10準拠)」のF30(躁病エピソード)、F31(双極性感情障害<躁うつ病>)、F32(うつ病エピソード)、F33(反復性うつ病性障害)、F34(持続性気分[感情]障害)となり、これらに該当する場合には、入院保障特約(全入院)約款第5条11項に掲げる疾患として共済金をお支払しております。

「うつ病」と「躁うつ病」は確かに傷病名としては異なりますが、JA共済では「そううつ病」の定義を、上記の「疾病、傷害および死因統計分類提要」の区分に該当するものとさせていただいておりますことから、ご照会の疾患も入院保障特約(全入院)約款第5条11項に掲げる疾患とさせていただきました。 また、上記区分・分類は(旧)厚労省作成のものであり、JA独自のものではなく、医療機関や他社生命保険会社において、現在でも一般的に取扱われている疾病等の分類となりますので、ご理解いただきますよう、お願いいたします。

納得がいかなかったので、埼玉県消費生活支援センター川越に相談したが、JA共済側の見解を述べるだけでらちがあかない。

法テラスにも相談したが、個別の事情には対応できないという。

入院日数700日を超えることが確実ならば、裁判を起こしてでもこの問題をクリアーにしておきたいが、700日を超えるかどうか分からず、勝訴できる可能性もはっきりしない。約款に明記していない事柄について、加入者側に不利な解釈をするのは、フェアーでないと思う。


2009年8月6日水曜日

退院から1週間が過ぎた。15:30から検診の予約が取ってある。妻と2人で出かけた。NCNPはとても込んでいた。14:50に到着したが、検診が始まったのは15:40を回ってからだった。

「調子はいかがですか?」

「いい調子です。」

「会社の方はどうされています?」

「お盆明けに復職しようとおもいます。」

「大丈夫ですか?」

「まあ大丈夫だと思います。」

「いきなりでなく、徐々に復職できるプログラムがあるといいんですがね。仕事は設計関係でしたって。徐々にと言うのは難しいのかなぁ。」

「徐々にと言うのは難しいです。」

「あまり無理をせずにやってみてください。夜は寝られていますか?」

「薬を飲んでいれば大丈夫です。薬を飲まないと全然だめです。」

「では薬は今のまま。次はいつにしましょうか?」

「金曜日がありがたいですが、7月14日は如何ですか?」

「その週は休暇を取ろうと思いまして。」

「お盆ですもんね。7月21日はいかがですか?」

「大丈夫です。」

「ではそういうことで。」

「リーマスの血中濃度を計りますので、採血して帰ってください。」

「有難うございました。」


2009年8月17日

会社の夏季休暇明け、復職についての打ち合わせを行おうと思い上司に電話をした。

主治医の指示もあったので、いきなりフルタイムではなく、半日勤務から始めようと思った。明日からでも勤務しようと思ったが、会社側の受け入れが、いきなりではうまくいかないと言う。8月19日に会社に出向いて、人事課の担当者を交えて話し合いを行うことになった。


2009年8月19日

暑い日だった。午後1時に久しぶりに会社に出向いた。復職に関しては、医師の診断書を提出し、人事課上司の決裁が必要だという。そろそろ復職できると思っていたのに、出鼻をくじかれた感じがしたが、考えてみれば当然である。

もし万一、復職したことで病気が再発すれば、だれが責任を取るのだろう。「診断書に基づいて復職を許可した」ということであれば、会社に責任は無いだろう。もし会社独自の判断で復職を許可してしまえば、最悪会社が訴えられるかもしれない。

賢明な判断だと思う。8月21日に病院に行ったおり、診断書を取り会社に郵送するのにした。


2009年8月21日

2週間ぶりの受診日となる。15:00からの予約だったが14:40に呼ばれる。

S先生はリチウムの血中濃度が、予定よりも低いのでリーマスの服薬量を400mgから600mgに増やすという。

「このところ早朝覚醒してしまい余り良く寝られないのです。」

「何時から何時ごろまで寝られているのですか?」

「0時ごろ寝て、4時から5時に起きてしまいます。」

「それは短い、毎日ですか?」

「ほぼ毎日です。」

「眠いですか?」

「さほど眠くありません。」

「リーマスを増やしたことですし、しばらく様子をみましょう。」

「会社に提出する診断書を書いていただきたいのですが。」

「復職する日付を入れますか。」

「9月1日付で書いていただけると先方としては都合が良いようですが。」

「わかりました。その後通院が必要な旨は書いておきますか。」

「そうですね、早退する必要がありますから。」

もらった診断書は家から持って来た封筒に入れ、病院玄関前のポストに投函した。

15:10には病院を出ることができたので、国立新美術館で開かれているルネ・ラリック展を見に行った。想像を絶する大規模な展示だった。久しぶりに感動を覚える。鬱が悪いときは、感動も喜びもなかった。

  寝る前
エビリファイ3mg 1      
アモキサンカプセル25mg 3     3
リーマス200mg 1     2
マグラックス330mg 1 1 1  
フルニトラゼパム2mg       1

2009年9月1日

2ヶ月と数日ぶりに職場に復帰した。職制が変更になり、私にも負担をかけないよう色々と工夫したシステムに変わっていた。しかし、久しぶりでいうこともあり、または完全には治っていないこともあり、疲労困憊した。

夜眠れないのが、いちばんこたえる。次の診察時にはこのことをお願いしよう。


2009年9月4日

S先生は15:05ごろ現れた。

「会社に通われていかがですか?」

「負担が軽くなるよう、職制が変更されていて、楽になりました。ただ、夜よく眠れないのでそれが辛いです。」

「何時間ぐらい寝てますか?」

「5時間ぐらいです。」

「ほかに死にたい気持ちや、焦燥感はどうですか?」

「死にたい気持ちは今のところありません。」

「不安感やゆううつ感は?」

「不安感はあります。」

リボトリールと言う薬を追加します。長期間作用する精神安定剤です。寝る前に飲んでください。日中だるさが残る可能性があるので、だるくて仕方ない場合は、服用を中止してください。リーマスを増やした結果みたいので、血液検査をして帰ってください。」

「ありがとうございました。」

  寝る前
エビリファイ3mg 1      
アモキサンカプセル25mg 3     3
リーマス200mg 1     2
マグラックス330mg 1 1 1  
フルニトラゼパム2mg       1
リボトリール0.5mg       1

2009年9月18日

「調子は如何ですか?」

「早朝覚醒して困っています。」

「何時に寝て何時ごろ起きるんですか?」

「11時から12時に寝て4時から5時に起きます。」

「昼間眠くないですか?」

「眠いです。」

「落ち込みなんかはどうでしょう?」

「少しあります。」

「何か原因がありますか?」

「特にありません。仕事中になんとなく。」

「不安感や焦燥感はどうですか?」

「不安感があります。焦燥感はありません。」

「8月6日と9月4日のリチウム濃度です。400mgと600mgで0.1だけ上がっていますね。維持量としては適当な濃度のですが、治療にはもうちょっとあげた方が良い。手が震えますか?」「いいえ。」

「リボトリールを飲んで日中だるくなったりしませんでしたか?」

「いいえ。ただ寝不足なんで眠くなったりしますが。」

「それではリチウムを増やしましょう。」「朝と寝る前に2錠ずつということですか。」

「そうです。それと寝る前のリボトリールを1mg錠に変えましょう。」

「mECTの後あまり調子がなかったんでしたっけ?」

「いいえ、とても調子がよくなりました。悪くなったのは仕事を再開してからです。」

「でも今の職場は気に入ってるんですよね?」「はい。」

「仕事が忙しくなる前に何とかしなければいけませんね。」

  寝る前
エビリファイ3mg 1      
アモキサンカプセル25mg 3     3
リーマス200mg 2     2
マグラックス330mg 1 1 1  
フルニトラゼパム2mg       1
リボトリール1mg       1

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