どうも体調が悪い。5月の連休までは上り坂だった調子が、下降線に変わった。最初私はそれを自分で認めたくなくって我慢した。
2005年6〜8月にかけて国立精神・神経センター武蔵病院で受けたmECT(修正型電気痙攣療法)以来、鬱は影を潜めていた。2006年2月には再就職し、どちらかというと暇な職場で余裕をもって働いた。毎日5:30の定時で退社し、体調も良かった。
変調は、連休明けの週末から始まった。起きられない。土日は寝て過ごした。それでも、平日は6:45amに起き通勤していた。でも、だんだんそれも辛くなってきた。働くのがしんどい。
6月11日通院して、ようやく主治医にそのことを告げた。「もっと早く言ってくれればよいのに。…いつもポキッと折れてしまうように悪くなりますね。」
いや、徐々に悪くなったのだが、見栄を張って言わなかっただけだ。睡眠薬ロヒプノール2mgが復活し、抗鬱薬としてドグマチール50mgが1日3回追加になった。
ドグマチールは2001年6月18日〜2002年6月5日服薬していた。もともと十二指腸潰瘍治療薬で、これを飲んだため食欲が異常に増進し10kgも体重が増したことがある。今度は腹が減っても我慢しなくてはなるまい。
ついに会社を休んでしまった。朝起きて朝食を食べるところまではできたのだが、出かけられなかった。とりあえず風邪で休むと言い訳した。国立精神・神経センター武蔵病院に再診の予約を取った。6月26日まで待たされる。2005年に入院したときの主治医は担当を外れていた。再診のときは、声をかけてほしい旨だったのだが。
もう、正直に話すことにしよう。会社の人事責任者にアポイントをとって6月15日、妻と一緒に面接することにした。詳細は未定だが、もういちどmECTを受けようと思っている。試用期間で40日以上連続して休職することを認めてもらえるかは交渉によるが、結局それが最短で復帰する方法ではないかと思う。
10:00amから面談をし、私物を引き上げかえってきた。その足で主治医のところに行き、会社に提出する「3ヶ月の休養を要する」旨の診断書と国立精神・神経センター武蔵病院の紹介状を書いてもらった。
今朝は6:00amごろおきた。妙に体調が良い。休職が決まってしまって楽になるとはやはり気分障害の最たるものだ。果たして、mECTが良いのか、退職してしまえばそれで治ってしまうのか自分でもよく分からない。会社に通うのはとてもつらかったが、では、何がつらいのか具体的に分からない。忙しかったわけではない、強いて言えば暇すぎた。できない仕事をやらされたわけではない。提案したことはペンディングになって、何も通らなかったけどそれだからといって私が困るわけではない。
つぶれてしまった(株)リサーチでは、猛烈に忙しく、提案は即決で決まった。やりたいことは何でもやらしてもらえた。でも、うつ病になってしまった。今の会社はいわばその裏返しだ。やはり鬱は悪くなった。この先どうするのが良いのだろう。mECTを受けて復職しても又再発するのではないか?とても悩んでいる。
2:00pmごろから、不安発作に襲われた。久しぶりに頓用薬のセルシン50mgをのむ。効かない!脈拍180超えの状態で2時間我慢したら治まった。夕方は、久しぶりのしつこいしゃっくり。呉茱萸湯(ゴシュユトウ)を飲む。不思議なことにこの薬はほとんど飲んだ瞬間にしゃっくりがとまる。
6月26日に国立精神・神経センター武蔵病院に行く前に、自分なりに結論を出しておく必要があると思う。mECTを受けるのか否か。今の会社に復帰するのか否か。答えが出ない。会社に通っていたときは、mECTを受けなければ治らないだろうと思うほど辛い症状があった。でも今こうして休職していると、症状は治まっている。それほど労働環境が悪かったとは客観的に思えない。むしろ、今から転職することを思えばもっと良い条件で採用してくれるところがすぐ見つかるとはとても思えない。
そもそも鬱が悪くなったのは、仕事のせいなのだろうか?休職してよくなったのだからその可能性は高いが、ドグマチールが効いた可能性もある。mECTのいわゆる「電気切れ」(効き目が一定時間経つと薄れてしまうことをそう呼ぶらしい)の可能性もある。事情が許せば、もう1週間ほど試験勤務してみたいところだが、3ヶ月の休職診断書を出した直後ではさすがに良識を疑われる。悩みは深くなるばかりだ。だからといって体調は良い。
mECT維持療法について大変な誤解をしていた。また計8回を42日間かけて行うものと勝手に思い込んでいたが、今日電話して、通電は2回、入院は1週間で済むということだった。
6月26日の予約を取り消し、電話で応対していただいた医師の担当日に診察予約を改めて取り直すことにした。担当日は6月26日にならないと分からないそうだ。だから、6月26日の朝再度電話して予約を入れることになる。まあ、知らずに6月26日に受診すれば、再度この医師の担当日に再来するよう言われたに違いないので、時間は延びたが無駄は省けた。
朝9:00の受付から電話をかけてつながったのは15分後、国立精神・神経センター武蔵病院に予約が取れたのは、7月12日だった。こんなに遅くなるのでは今日の予約を取り消さなければ良かったかと少し後悔した。
まあ、休職しているとはいえ一刻を争うような病状ではないので、我慢して待つことにする。
朝から1日忙しい日だった。読めなくなったHDDをだましだまし繋いでデーターを吸い上げるところまでは良かった。その後サーバーのソフトをapt-getでupgradeすると、USBキーボードが使えなくなり、X Windowが立ち上がらなくなってしまった。
色々やったがだめで、linix kernel 2.6.17.1をtar ballで持って着てmake; installしたら正常動作するようになった。
目的は達成したが、疲労困憊してめまいがし、夕食が食べられなかった。代わりにコーヒーゼリーとみかんの缶詰を食べたがかえって吐き気がし大変な結末になってしまった。
やはり、仕事で根をつめるとだめだと再認識した。それが、休職している理由なのだが、これ位なら出来るとやってみたかった。
妻は毎朝、国立精神・神経センター武蔵病院に電話をいれ7月5日の枠にキャンセルが出て空きが出来てないか確認してくれている。1週間予定が前倒しになれば確かにらくだが、空きができる様子はない。まあ、出たとして直前の7月3、4日辺りだろうし、行く気がなくなってもキャンセルの電話をいれずに来なければそれまでである。
もっと気楽にmECT維持療法が受けられればよいのだが、現実はこの通りである。
なんと7月4日に予約を取ることが出来た。このチャンスが十分生かせると良いのだがともかくラッキーだ。
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