又・鬱な日々 2005年7月(mECT体験記)


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6月28日

国立精神神経センター武蔵病院3-1病棟入院。この医療機関には約1000人の精神神経疾患の入院患者がいる。3-1病棟は、うつ、躁うつ病患者専用の病棟で30数名が入院している。


6月29日

胸部X線、腹部X線、血液検査、心電図、頭部Xray−CTを検査する。6月27日外来で着たときに検査しているので2日ぶりに同じ検査をしたことになる。外来で着たときと、入院の間に万一外見上分からない外傷があるといけないからというのだが。


6月30日

月木曜日は、介助、自力とも、土曜日は自力のみの患者の入浴日となっている。3-1病棟内に専用の浴室があり、数人づつ余裕で入浴できる。


7月1日 修正型電気痙攣療法(mECT)の実際

1回目の修正型電気痙攣療法(m-ECT)。mECTは、毎週火曜日と金曜日に行われる。

9:00am過ぎ医師が、その日m-ECTを受ける人の病室に回ってきてアセトリンゲルの点滴をセットしに来る。それからストレッチャーに乗って看護師に引かれて渡り廊下を移動し、隣の4号棟1階にある「ECTユニット」という専用手術室に順に移動する。

ECTユニットに到着すると待機していた精神科医師2名、麻酔科医師1名のチームが、患者をストレッチャーに乗せたままECT電極、心電図、脳波計、SPO2モニタ、血圧モニタを取り付けストレッチャーの金属部にタオルを巻き体と絶縁する。

準備が終わると麻酔医が点滴につながっていた3方弁に静脈麻酔剤ついで、筋弛緩剤を流しいれ麻酔を掛ける。その後電極に電流を流すが、これは麻酔下にある患者には分からない。ECTユニットでのオペレーションは10数分、そのごストレッチャーに乗ったまま、電極、モニター類をはずし、渡り廊下を看護師に曳かれて戻り、ナースステーション横の診察室または自室のベッドの上で目覚める。

麻酔は効いているが、ECTの電流の一部は直接、こめかみ付近の筋肉に流れ、これらを収縮させる。初回はこの収縮痛が結構残る。なれない屈伸運動を続けて行ったような鈍い不快な痛みだ。2回目以降なれて痛くなくなるそうだ。


7月5日

2回目のm-ECT。

確かに2回目は1回目に比べてほとんど頭痛がしない。1回目はもらった痛み止めを2回目はもらわなかった。TMS(経頭蓋磁気刺激療法)より効き目がシャープで1回目から効果が実感でき、確実にうつが回復しているのが分かる。


7月8日

3回目のm-ECT。


7月12日

4回目のm-ECT。


7月15日

5回目のm-ECT。


7月19日

6回目のm-ECT。


7月22日

7回目のm-ECT。


7月26日

8回目のm-ECT。

予定していた8回のm-ECTを終えた。これまで分かっているように精神科の薬剤、治療は効き方に個人差が大きい。だが、普通は、m-ECTとTMSをこのように短い期間に続けてやらないと思うので、比較してみたい。あくまで私の場合であるが、m-ECTの方がよく効いた。TMSは3回目で効いていることにいづいたが、その程度の効きは1回目のm-ECTで体感できた。


7月28日

1回目の外泊で自宅に2泊3日の行程で出掛ける。


8月2日

2回目の外泊で自宅に2泊3日の行程で出掛ける。


8月8日

退院した。

今回の入院にかかった費用は、総計で286,820円だった。

続く⇒


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