続々鬱な日々 2003年1月〜


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2003年1月28日

2003年になっても、結局病院通いは続いている。1月14日の受診は、特記すべきことはなかった。

以前のように、気分的な落ち込みや、悲壮感、意欲低下などはないのだが、早朝覚醒が残り、4:00am ごろ起きてしまいその後、なかなか寝付けない。6:00am位にようやく寝付くと、今度は起きるのが辛い。

そんなわけで、1月28日の受診で、睡眠薬を変えてみることになった。以前使ったことがあるユーロジンを試してみることになった。2週間後の2月11日が建国記念の日で祭日になるため、薬を再び4週間分処方してもらった。


2003年3月25日

1月28日の次は、2月25日、このときも4週間分薬を処方してもらい、念のため薬の副作用で肝機能が悪くなっていないか血液検査をした。この間特記することもなかったが、徐々に良くなっている感じがわかるようになった。

3月25日は、病院の精神神経科が過去最大と思うほど込み合っていた。仕事も睡眠も快調になってきたし、昼の分の薬を抜いてみているが、問題はないように感じている旨を伝えた。

血液検査の結果は、γ-GTP 46 IUで正常、尿酸値 8.6mg/dLでちょっと高め、中性脂肪 185mg/dLで結構高め、という結果が出ていた。肝臓は大丈夫だが、痛風、肥満に要注意といったところか。>

よく寝られるようになっているので、睡眠薬はやめ、寝る前にマイナートランキライザーのソラナックス0.4mg 1錠を飲む処方に変わった。


2003年3月28日

ソラナックスを飲み始めてから、どうも調子がよくない。日中も、なんとなくボーとして活動力が鈍っているのを自覚する。服用を中止することにした。


2003年4月22日

ここのところ、だいぶ調子が良い。落ち込みはなくなったし、仕事もまあまあ順調に進む。問題といえば睡眠薬がないとどうも眠りが浅いぐらいになった。

ただ、睡眠薬を処方すると2週間毎の通院になってしまうので、前回の通院時は、ソラナックスにしたわけだが、余りあわなかった。

ちなみに、12月17日は、年末年始で特別に4週間分レンドルミンが処方され、1月、2月は、2週間分「1日2錠」と便宜を図ってもらえたが、それも毎回というわけには行かないし、だいぶ調子が上がっているので、3月25日は、睡眠薬ではなく、マイナートランキライザーのソラナックスにしたわけだった。

今回は、常用しているデパスを寝る前に1mg飲むことになった。精神科の薬は、ずいぶん人によって作用が違うことを改めて感じる。トリプタノールで口渇の副作用がひどくて、やめざるを得ない人がいる一方、私は、この坑鬱剤の副作用をほとんど感じない。それどころか、最新のパキシル(SSRI)、トレドミン(SNRI)を含め、一番効いたのがトリプタノールだった。

デパスで、寝付けると良いのだが、朝0.5mg錠を毎日飲んでるが、私はこの薬でゃほとんど眠さを感じないので、1mg錠を寝る前に飲んで、果たしてうまく寝付けるかちょっと不安が残る。


2003年5月20日

ここしばらくかなり調子が悪い。夜によく眠れず、その代わり日中はやたらと眠い。仕事の納期が迫っていることに加えて、家庭の事情があり、ストレスがたまりすぎているようだ。

主治医に相談したところ、坑鬱剤を「トレドミン」変えると言う話が出てきた。

トレドミンは、過去長期にわたって服用し、あまり効果がなかった負の実績があるので、トリプタノールを増量することにした。

マイナートランキライザも、デパスからレキソタンに変更した。また、睡眠薬を再び処方してもらった。おなじみのユーロジンを使う。

レキソタン錠2mg 1錠 抗不安鎮静剤 毎食後
ウルソ 1錠 肝庇護剤 毎食後
グリチロン 1錠 肝庇護剤 毎食後
トリプタノール25mg 2錠 三環系抗鬱剤 毎食後
ユーロジン2mg1錠 催眠鎮静剤 就寝前

2003年5月23日

薬の効果はすぐに現れた。仕事が順調に進んだせいもあると思うが、私には、やはりトリプタノールが良く効くらしい。

レキソタンもかなり良く効く、たぶんデパスより強力だと思う。実際服用後15〜30分で効いてきたのが分かる。

それと、眠剤を使ったので、よく寝られた効果も大きいと思う。早く治った気になりたいので、無理に薬の量を減らすのは、やはり逆効果だったようだ。

しかし、トリプタノールの副作用もやはり出てきた。トレドミンや、パキシルなど、最新のSSRI, SNRIに比べると、旧型の三環系坑鬱剤は、やはり副作用が強い。でも、私の場合、のどが渇く程度なので、それほどひどい副作用ではない。

三環系坑鬱剤でほとんど同類のアナフラニールは、ほとんど躁状態になり人格が変わるほど、耐えがたい副作用なのに、不思議なものだ。


2003年5月28日

1時間仕事をしては、15分ほど横になっている。油断するとそのまま2〜3時間眠ってしまいそうなので、横になる前に、コーヒーか、紅茶を飲むと良いそうだ。カフェインが30分ほど遅れて効くかららしい。

オフィスでは、横になる場所がないので、自宅に、Tektronixのデジタルオシロや、定電圧電源や、On Board ROM Writer、開発中のマシンを持ち帰って、仕事をしている。

あまり、速くは進まないが、一応の成果は上がったし、何より、体調が快復してきた。このまま、出勤して、休み休みでなく、続けて仕事ができるようになればよいのだが...


2003年6月3日

今週は、だいぶ調子が良い。F先生に診て貰った。5月20日に眠剤を処方してもらっているので、受診間隔が2週間になっている。調子は戻ったが、早朝覚醒が続いていることを話すと、眠剤を変えてみるということになった。このとき「何に変えるのか」訊かなかったのだが、処方された薬をみると、前回と同じ「ユーロジン」だった。

多分、前々回のカルテを見て、「ソラナックス」か、さらにその前を見て、「レンドルミン」を処方したと勘違いしたか、あるいは、本当に変えるつもりだったが、誤操作で、「ユーロジン」を出したかのどれかだと思うが、やはり何に変えるのか、はっきり訊くべきだった。

2001/7/6に申請した通院公費負担制度 (精神保健福祉法32条)が、満了し、更新手続きをとる必要がある。前に申請したときは、埼玉県保健所の管轄だったが、今は、川越市の管轄になった。あの頃は、社会保険本人で20%負担が、5%になる制度だったが、今は社会保険本人で30%負担が、5%になる。前回は、申請用紙をもらうために、県保健所まで行ったが、申請用紙は、通っていた開業医にストックがあり、取りに行く必要はなかった。今回かかっている病院には、用紙のストックはないそうだ。

これは余談だが、私は、喘息を患っていて、かかりつけの医院に、定期的に通っている。先月までは、受診しなくても、処方箋を書いてもらい、薬だけ入手することが出来た。

今回も症状は安定しているし、処方箋だけもらおうと思ったが、行ってみると、受診しなければ、処方箋を出すことができないようになっていた。「その方のお達し」があり、「改善」せざるを得なかったとの事。

まったく「お役所」の仕事というのは、余計なことを「改悪」し、本当に必要な部分は、後回しになってたりする。

通院公費負担制度については継続して同一疾患で、通院しているのだから、役所側から、通院中の医療機関に、更新の必要があるか問い合わせれば良いことだと思う。

また、喘息のような、いまのところ完治しない慢性疾患については、公費負担制度を、導入すべきではないかと思う。

まあ、それはさておき、2002年7月24日に、「原発性変性疾患(アルツハイマー病)の疑い」で、その専門医が居る、この病院に転院したわけだが、もはや、これはただの誤診だったことがはっきりしている。

うつ病も、一時は完治したかに見えたが、ストレスがたまると、ちょっと悪くなり、早朝覚醒や、不眠が起きたりする程度に改善した。

もはや、遠くて、待ち時間が長いこの病院に通院する意味はほとんどないように思う。もと通っていた、Aクリニックに再び転院することを検討している。

問題は、今までの経緯から、トリプタノールを抗鬱薬として使い、中程度の期間作用する、ユーロジンのような眠剤と、デパスまたは、レキソタン程度の、マイナートランキライザ、必要に応じて、肝庇護薬による治療を続けてもらえるかという点だ。

前に通院していたときは、メジャートランキライザで症状を抑え、パキシル(SSRI)、トレドミン(SNRI)などの新しいタイプの坑鬱薬と、ドグマチールの組み合わせだった。

決して、悪い治療ではないのだが、たまたま私にはあまり効果がなかった。それにドグマチールは、とても空腹感がでて、つい食べ過ぎてしまい、10kgも太ってしまった。

なぜ、四環系や、三環系の坑鬱薬を試してみなかったのか?それについては、既に、去年入院前に考察した。

開業医で、副作用が強く出るこれらの坑鬱薬を、2週間に1度ぐらいの診察で、次々に試すのは、あまりにリスキーなのだ。入院したからこそ、それが可能になり、私の場合トリプタノールが、効果があることが分かった。

近々に、一度受診して、率直に相談してみようと思う。


2003年6月8日

早速、AクリニックのO先生に相談した。一年ぶりの再会だが、当時「最悪」の状態で、受診したのが最後で、今回は、ストレスがかかると、失調するものの、日曜日のこともあって大変良い状態で、話すことが出来たので、先生にも喜んでいただけた。

6月6日に、あらかじめ書面で、趣旨を連絡してあったため、話し合うまでもなく、トリプタノールを使用する、現処方で、治療を継続することを快諾していただけた。

先程、現在の主治医のF先生に、紹介状を作成していただく、書簡を書いたところだ。


2003年6月13日

紹介状ができたら、連絡してもらうよう依頼したのだが、連絡がこない。

こちらから電話をしてみた。

書類は準備済みで、今朝から何回か電話したのだが、留守録になっていたので、困っていたとのこと。

さすがに、病院は患者本人以外が聞いてしまう可能性がある留守録は使わない。

過去、「ガンの告知」を、留守録に入れたというアメリカの医療機関の話が、話題になったことがあったが、あれは真実だったのだろうか?

私が、重大な病の告知を受けるとしたら、(実際「アルツハイマー病」の告知を受けたが...今では誤診が確定的にはなっているものの...)PGPエンコードした、emailにしてほしいと思う。

私以外は、家族を含め皆すでに知っていることを、わざわざ集まって、聴かされたのだが、あまりに取り乱したくないし、かといって、全くなんでもないふりをするのは、やはり変だ。私は、立て続けに「そうであると言う結論を出した根拠」、「そうではないと、言い得る可能性の有無」を、質問して、その場をかわした。

もっとも私らしいやり方だったと思うし、それ自体後悔はないが、emailで告知してくれたら、心の準備をし、「そうとは言い切れない根拠」を自分で探し出し、資料を用意したうえで、口頭で質問する機会を持つことができたのではないかと思っている。

後に脳外科医は、MRIを見て、その可能性はないと断言したし、SPECTの所見である血流の減少も、テクネシウムを注射するだけでなく、検査後に採血し放射線量をキャリブレーションしなければ、「定性分析」であって、「定量分析」にはなりえないが、それをしていない。

大体、症状がない状態で「アルツハイマー病」を早期診断する方法は、確立していないし、emailで相談に応じてくださった、笠間先生は、患者本人がemailで質問すること自体、その可能性がないことを示している由だったのだ。

この程度の準備ができたら、たとえ主治医が「告知」しても、笑い飛ばすことができたんじゃないかなあ。


2003年6月14日

紹介状と、精神保健福祉法32条の患者票を回収するため、病院に行った。封緘済みの、封筒を渡されたので、患者票も同封されているのかたずねると、係りの人が封筒を開封したり、あちこち聞きまわって、10分以上かかってやっと回収することができた。

うっかり、回収しこねたら、またこなければいけないところだった。


2003年6月16日

紹介状と患者票をもって、Aクリニックへ行った。2年前から1年前まで、お世話になったところだ。患者票は、7月末で有効期間が切れるので、その更新もお願いした。

詳細な事情と、希望する処置については、6月8日に打ち合わせてあったので、スムーズにことが運んだ。

しかし、紹介状を見たO先生と私は、びっくりした。F先生の署名捺印があるのだが、最後に投薬した処方箋が間違っている。5月23日に行った、血液検査の結果が記載されていない。

最後の処方箋は、薬局が発行した書面が残っているし、血液検査の結果は、私がノートに記録してあったので、実務上問題はないのだが、どうもF先生は、間違いが多すぎるように思う。「苦情」ではなく、心配しているのだ。

医師の間違いは、とんでもない結果を及ぼす危険性が高い。場合によっては患者の生命にかかわる。異常に気付いているのに、このまま黙っていて良いものだろうか。伝えるとしたら、誰にどう伝えたらよいのだろうか?F先生は、痴呆症の権威で、(社)呆け老人をかかえる家族の会にも、深くかかわっている。

私に「アルツハイマの疑い」があったときに、妻が家族の会の会員になっているのだ。そうだ、家族の会に相談して見るのが良いのではないか。


2003年6月18日

昨日家族の会にちょっとためらいながらも書簡を送った。その内容も、返信があった場合の内容も、Webに公開するつもりは今のところない。

それと、会社の近所に、いつもすいている調剤薬局があるので、服用中の薬を在庫しているか聞いてみた。付近に神経精神科の医院はないので、トリプタノール、レキソタン、ユーロジンは、まずないというだろうと思っていたが、渡した書類を一見して調べることもなく、「はい、あります。」とのことだった。これはずいぶん得をした気分だ。処方箋の有効期限は、交付日を含め4日以内なので、会社帰りに通院して、翌朝調剤をお願いし、昼の休みに取りに行ける。

ついでに、喘息で服用しているフルタイド、キプレス、テオドールはどうだろう。一緒にメモに書いておけば良かった。どのみち2週間以内に、行くので、そのときに聞いて見よう。


2003年7月3日

朝、喘息でかかりつけのMクリニックへ行き、その足で、Aクリニックに行く。ユーロジンを服用しているが、やはり4:00amごろ、目覚めてしまい、その後寝にくいことを伝えた。

ユーロジンに加え、これも前に服用したことがあるベンザリン1錠が、睡眠薬として追加された。

Mクリニックのフルタイド、キプレス、テオドール。Aクリニックのトリプタノール、レキソタン、ユーロジン、ベンザリンが記された処方箋を持って、6月18日に書いた、件の薬局へ行く。

やはり、フルタイド、キプレスは、在庫していなかった...が、「夕方6時には用意できる」とのことだった。まさか、在庫していない医薬を即日手配できるとは思わなかった。保険調剤薬局の調達力恐るべしである。


2003年7月17日

7月3日は、午前中Aクリニックに行き、とても込み合っていたので、今日は午後にしてみた。14:00に午後の受付が始まり、14:30から、診察が始まる。13:30に会社を出て、13:45に順番待ちの列に並び、14:00の受付開始に診察券を出した後、遅い昼食を摂り診察を受ける。

ベンザリンを加えたが、早朝覚醒にほとんど変化がないことを伝え、かえって午後眠くなるようになった旨を伝え、ユーロジン2錠にする案を出したところ、それで試してみることになった。

風邪薬の効きが悪いからと言って、指示された量の2倍飲む人は、あまりいないだろう。もちろんそのようなことは絶対やるべきでない。

しかし、精神科で処方する薬剤は、効かない時は、ほかの薬に変えるまえに、量を増やしてみると効くようになるものが多いそうだ。だが、「世間の常識」にそぐわないので、案外医師も、「量を増やす」のをためらっているように思える。5月20日に、トリプタノールを増量したのも、今回ユーロジンを増量したのも、私が提案して、受け入れられた。

患者も、やはりちゃんと自分の病気について勉強したほうが良い。特に、精神病については、風邪や、麻疹のように「常識」を最初から持っている人は少ないと思う。うつ病の場合、「励まされる」のは、相当苦痛なのだが、たくさんの人に「励まされて」しまった。

精神病の薬は、別のものに変える前に、量を増やすのが有効だと言うことを、患者が知っていることが分かれば、医師も安心して、処方することができる。


2003年7月31日

相変わらす、睡眠薬を飲んで、通院している。ユーロジンを増量したおかげで、3:00am〜4:00amに目覚めて、再入眠できないことはなくなった。それでも、6:00am以前に起きてしまうことが多いのだが、まあ、「早起きは3文の得。」と思って、趣味のプログラミングとか読書などしている。

2週間後の8月14日は、この医院の夏季休業になるので、年末年始特例のように28日分の処方ができるのかと思ったが、逆に来週8月7日に来てほしいとのこと。

5月を最後に、気分的には安定しているので、トリプタノールの減量を試してみる提案をしたが、夏休みが入ったり、何かと普段と違う環境になるので、9月頃からにしたほうが良いとのこと。

続く⇒


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