鬱な日々


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はじめに

まさか私は、精神科にお世話になることはないと思っていました。結構精神力があり、趣味も色々あって適当にストレスを発散しているし、大体精神科の本に大概登場する「不眠」、「睡眠障害」というのに全く無縁だった。夜行列車とか、フェリーなどでは、他人が起こしてくれるまでは爆睡していたし、地震がきて棚の荷物が頭にあたり、コブが出来ているのに朝になってから気付き「どうして、瘤が出来たのか」良く分からなかった事がある。ともかく良く眠れるのは私の特技の一つだったのだ。

ところが、実際今になって考えると「精神力」と「精神病」は、余り関係ないらしい。「精神力があると風邪を引かないか?」とか、「胃腸が丈夫で食欲があると、癌にならないか?」などという話をまともに考える人は多分いないと思う。

どうも、「精神力があると、精神病にならない」というのは、程度に差こそあれ、これと似た間違いだった様である。いや、今はもうそう確信し、精神科の患者の皆さんに大変な偏見を持っていたことを深く反省している。

2001年5月中旬に、3:00〜4:00amに目が覚め、再び眠る事が出来なくなった。7:00am頃には疲れ切ってようやく眠るのだが、今度は8:00amに起きるのがたいへんにつらい。まあ、1日7〜8時間寝ていた奴が、3〜4時間しか寝られなくなったのだから、おかしくなるに決まっている。

これはこうして始まった私の闘病日誌です。


精神科の受診

2001年6月になると、早朝覚醒だけでなく、激しい焦燥感、倦怠感、仕事能率の低下がひどくなり、自分でも「これはまずい」と思うようになった。そして、6月7日午前、自分一人で精神科の門をくぐったのだった。

精神科は特に何も器具を使った検査をしないのが普通らしい。色々問診があり、どうやら鬱病のようなので、その方針で治療を開始してみる事になった。結局鬱病の治療が功を奏せば、それは鬱病だったという「結果オーライ」がこの世界の様に私は感じた。

私が感じただけなので、かってな誤解だろう。多分。

処方箋を貰い、薬局に行く。

depromel25 y-dp0_5  
デュプロメール25mg

 朝夕1錠

デパス0.5mg

寝る前1錠

プリンペラン

朝夕1錠

 続く


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